漆器の有名な産地は?覚えておきたい三大産地!

漆器の有名な産地は?覚えておきたい三大産地!

伝統工芸品漆器は日本の各地で作られています。
しかし、全ての産地を覚えておくのは大変です。そこで今回は数ある漆器産地の中で有名な3大産地をご紹介します。この3大産地を知っているだけでも漆器に詳しくなることができるので、漆器を身近に感じられるかと思います。

山中漆器

山中漆器

一つ目の産地は石川県にある山中地方です。

山中漆器は木地が特徴の産地で、挽物木地の木目を生かす拭き漆の漆器を得意としていることで有名です。木地には椀などの丸物木地を挽く挽物木地師、箱物を造る指物師、板物を曲げ加工する曲物師がいます。

山中は挽物木地師の分野では、職人さんの質・量とも国内トップで、木地挽物技術に関しては他産地には真似できないものがあります。

山中漆器の歴史

山中漆器は安土桃山時代に、加賀市山中温泉の上流約20kmの真砂という集落に越前の国から木地師の集団が移住したことが始まりです。
その後、山中温泉へ足を運ばれたお客様の土産物として造られるとともに、江戸中頃からは木地だけでなく、塗りや蒔絵の技術を導入し、茶道具などの塗り物の産地として発展をしました。

山中漆器の取り組み

山中漆器は伝統的な漆器作りのみではなく、昭和30年代からは合成樹脂の素地にウレタン塗装を施した合成漆器の生産にいち早く取り組んだことで飛躍的に生産額を伸ばし、伝統漆器と併せた生産額は全国一位です。

こうした産地の特性を生かして、海外販路開拓事業やバイオマス樹脂の導入など、業界の閉塞状況を打開するために様々な試みを行っています。

会津漆器

会津漆器

二つ目の産地は福島県にある会津地方です。会津は周辺が深い山々に囲まれた盆地になっています。

木地職人たちは、山でとれた良質の木材をお椀やお重などの形にきれい整えます。木地が完成したら、塗り職人が「ひかえし」と呼ばれる何工程もの塗りをかさね、ムラのない地塗りを行います。

最後に加飾の蒔絵、沈金を行う職人に手渡され、美しい模様やデザインを描き、漆独特の黒や朱の地塗りに加えられるこの装飾が会津塗りの特徴です。

会津漆器の歴史

会津漆器の歴史はとても古く、縄文時代の遺跡や、平安時代の仏像・仏具などに漆が使われていたと言われています。

会津地方で本格的に漆工芸が作られるようになったのは、天正十八年(1590年)会津の領主となった蒲生氏郷が地場産業の振興策として漆工芸を勧めたことによります。

氏郷公は前の領地であった日野(滋賀県)から木地師や塗師を呼び、その技術を会津の人たちに伝授させました。伝授をしたことにより会津塗の技術は飛躍的な進歩を遂げ、会津地方は漆の栽培から加飾までを一貫して手がける一大産地となりました。

紀州漆器

紀州漆器

三つ目の産地は和歌山県の紀州地方です。
紀州漆器は和歌山県にある黒江地区を中心に作られている漆器です。そのため黒江塗りとも呼ばれることがあります。

紀州漆器はシンプルで丈夫なので普段使いに使いやすい実用的な漆器です。根来塗り発祥の地で、朱塗りの下から黒が浮き出たような塗り方が特徴的です。

紀州漆器の歴史

紀州漆器は、室町時代に紀州の木地師が渋地椀を作ったのが最初といわれています。
大正十三年(1585年)、豊臣秀吉が根来寺を攻めた際に漆器を作っていた僧が黒江に逃げてきたことから漆器作りが広まっていきました。

江戸時代には紀州藩で日用品として大いに発展しました。その後、お膳などの堅地板物の作成に成功し、蒔絵や沈金の装飾も施されるようになりました。

昭和時代になり天道塗、シルク塗、錦光塗など変わった塗り方も考案され、紀州漆器は進化していったのです。

まとめ

漆器の3大産地をご紹介しましたが、共通して言えることは全ての産地が伝統があるからと楽をしているわけではないということです。
どこの産地も伝統を守るためたくさんの努力と精進をしています。
みなさんも、古臭い伝統工芸品だとは思わず一度手に取って見てみてはいかがでしょうか。

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