漆の木の見分け方とは

漆科の木の特徴
山に行くときは必ず長そで長ズボンに軍手をはめて!と遠足やハイキングのときに注意されることがあると思います。
その理由の1つが、山にはえている植物に直接肌が触れてかぶれるのを防ぐことです。
漆の木の特徴を知っていれば、ある程度漆かぶれを避けることができます。

漆科の木の特徴

漆類は、ツタ漆以外は奇数羽状複葉という共通の特徴を持ちます。

複葉とは、複数の小葉から1枚の葉が構成されているものを言います。奇数羽状複葉は、葉柄を中心として左右に羽状に小葉をつけています。先端だけ葉が1枚なので奇数になっているのが名前の由来です。

また、漆類は葉柄と葉軸が赤みを帯びていることが多いです。

ヤマ漆

日本全国に自生していて、高さ約3~8 mに育ちます。葉は枝先に集まっており、下に行くほど小さくなります。
小葉は丸みを帯び、軟毛が密生しています。

ハゼノキ

関東以西に自生していて、高さ約7~10 mに育ちます。
葉は枝先に集まっており、小葉は他の3種よりスマートです。枝にも葉にも毛はなく、すべすべしています。

ヤマハゼ

関東以西に自生していて、高さ約5~8 mに育ちます。
葉は枝先に集まっており、まれに偶数羽根状複葉になっているものもあります。ハゼノキに似ていますが、小葉はハゼノキよりやや丸みを帯びます。軟毛が密生しています。

ツタ漆

日本全国に自生し、他の樹木にからみつくように巻き付きながら10 m以上にも育ちます。
葉は丸みを帯びた楕円形の3枚の小葉で構成されます。ツタ漆は漆科の中でも毒性がかなり強いと言われています。
ツタ漆とツタの幼葉はそっくりなので、誤って触らないよう要注意です。

このように漆科の植物は日本全国に自生していますが、日本の伝統工芸品である漆器作りに漆が欠かせないため、漆の木(栽培種)は人工的にも栽培されています。
漆の根を適当な長さに切って土の中に埋めると、そこから新たに新芽が出ます。
この仕組みを利用して漆の木を増やしています。(萌芽更新)

漆科の木を見分ける方法

漆科の木を見分ける方法

①羽状複葉になっていて葉軸や葉柄が赤い場合は漆類の可能性大です。
羽状複葉の植物は漆類の他にもありますが、一番の特徴なので、見かけたら近寄らないに越したことはありません
②秋になって最初に赤く色づくのが漆科の木です。他の樹木がまだ青いうちから葉が赤く染まっていたら漆かもしれません。紅葉の美しさに惹かれてうっかり触れないように気を付けましょう。
③漆の葉には鋸歯(きょし:葉がギザギザのこと)がないことが多いです。
④ツタ漆は3枚の小葉でワンセットになっていて、葉脈の部分がへこんでいます。

まとめ

漆の木はわりと特徴がはっきりしているので、怪しいと思ったら近づかない、触らないことです。うっそうとしている場所では、落ちている枝を拾い、飛び出している様々な樹木の枝を払いながら進みましょう。

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