沖縄の漆器!「琉球漆器」のすべて

沖縄の漆器!「琉球漆器」のすべて

沖縄県の伝統工芸は、織物、染物、焼物、ガラス、そして漆器の5つが有名です。
これらの工芸品は、いずれも“琉球”と縁が深く、これらを“琉球工芸”と呼びます。
今回はその中でも漆を使う琉球漆器についてご紹介いたします。

琉球漆器とは

琉球漆器とは
琉球漆器とは沖縄県で作られている漆器ことです。中国からの漆器の技法を巧みに取り入れ、沖縄独自の琉球漆器へと発展しました。海外からも高い評価を得ています。
琉球漆器はさまざまな加飾の技法があることが最大の特徴になります。

沖縄県は漆の生産地としても大変恵まれており、生産地としての好条件と職人の努力によって琉球漆器は独自の地位を確立していきました。

琉球漆器の歴史

琉球漆器の歴史
琉球漆器の原点は、発掘調査による出土品から見るに13~14世紀ごろと言われています。
15世紀に琉球王国内に「貝摺奉行所(かいずりぶぎょうしょ)」を設置し、漆器製作の管理をしていたようです。

1609年に薩摩が琉球を支配下に置き、琉球から接収し徳川家康に貢献したもののなかに琉球漆器も含まれていました。
そこから徳川家や大名家に献上するものの中に琉球漆器が含まれるようになりました

16~19世紀には様々な加飾技法を盛んに用いるようになりました。

1879年の廃藩置県のあと貝摺奉行所はなくなり、琉球漆器は民間の工房や漆器会社によって一般用の食器やお土産品として制作されるようになっていきます。

ちなみに、琉球漆器と呼ばれるようになったのは、昭和49年5月に伝統工芸産業の復興に関する法律が制定されたときに輪島塗や津軽塗などと同じような呼び方にしました。

琉球漆器の技法

琉球漆器の技法
様々な加飾が特徴の琉球漆器。その加飾方法をご紹介します。

・堆錦(ついきん)
漆に「堆錦餅」と呼ばれる顔料を混ぜて練られた材料を薄く伸ばして文様に切り抜き、貼り付ける技法になります。
クロメ漆に顔料を飽和状態になるまで混ぜ、薄く延ばし文様に切り取って貼り付け、立体的な表現をします。

螺鈿(らでん)
貝殻の内側の真珠層と呼ばれる光沢を帯びた虹色の部分を文様にして切り出し、漆地や木地などに彫刻した面にはめ込む技法です。

・密陀絵(みつだえ)
乾性の油で顔料を練りこみ、練りこんだものを使って文様を描く技法デザインす。
漆絵で表現できない白色や中間色の文様を描くことが可能です。

・堆彩漆(ついさいしつ)
漆と粉などの材料を混ぜて練り、立体的な文様を作って、上から彩色する技法です。

・彫漆(ちょうしつ)
漆を数十回もしくは百回以上塗り重ね、漆の厚い層をつくり、これを彫刻して漆の層が見えるようにする技法です。

戦後から現在の琉球漆器

行政的に本土と隔離された中でも、職人や携わる人たちは琉球漆器の伝統を守り続けてきました。米国人、軍人向けに作られていた漆器が県外からの観光客の増加に伴って、質的転換が行われていきました。

その後、復帰を境に県内で地場産業育成の機運がおこり、工芸産業全体が大きくクローズアップされるようになっていきました。

まとめ

今回の記事内にもあった通り、琉球漆器は沖縄県が伝統工芸を産業として保護し、積極的に後援しています。
そんな琉球漆器の技術をこれからも守り続けて、発展を願っていきたいです。

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