おせちには意味がある!料理一つ一つに込められた願いとは?

おせちの意味
お正月の料理と言えばおせち料理です。色彩豊かな料理が味だけでなく見た目も楽しませてくれます。
様々な料理がおせちとなっていますが、おせち料理には一つ一つ意味があります。おせち料理に込められている願いや重箱の意味を紹介します。

おせちの由来

おせちの由来
おせち料理は漢字で書くと「御節料理」と書き、平安時代ごろから元旦やひな祭りなどの節供を祝うための料理としてふるまわれていました。元々は御節供料理と呼ばれていたのです。

年月が経つにつれ「御節供」は「おせち」と呼ばれるようになり、江戸時代ごろには節供料理としてではなく、正月料理として浸透したのが今のおせち料理です。

おせち料理の意味

おせち料理の意味
おせち料理には様々な料理が詰め込まれますが、それらすべてに縁起を持たせています。料理の意味を紹介します。

・黒豆
黒豆は、「まめに働く」「まめに暮らせる」など、勤勉や健康でいられるようにと願掛けされています。また、豆には邪を払う力があると言われることから、厄除けの意味もあります。

・栗金団
栗金団は、名前に金が付くことから金運が上がると考えられています。

・昆布巻き
昆布巻きは、「よろこぶ」とのごろ合わせで入れられています。文字合わせで「子生」として子孫繁栄を願っていれられています。また、結び昆布を入れて「長い縁になるように」など、様々な意味合いでおせちに入れられています。

・伊達巻き
伊達巻きは、華やかさを表す「伊達」にちなんで入れられています。巻きの形が巻物のようなことから、学業成就も願われていたようです。
伊達巻き

・かまぼこ
かまぼこは、半円形の形が日の出に見え、夜明けを「新たな門出」に見なしています。紅白の色合いがめでたいことや、紅は魔除け、白は神聖を表現しているともいわれています。

・ごまめ
ごまめとは、イワシの稚魚の干物を甘辛く醤油和えした料理です。昔はイワシを砕いて畑の栄養としたことから、豊作祈願を願って入れられています。

・なます
なますは、大根とニンジンが根を張る植物であることから、土台をしっかりする(根を張る)事にちなんで食べられます。にんじんは紅、大根は白で、見た目もめでたいです。

・数の子
数の子は、卵が沢山あることから子孫繁栄を願われています。
数の子

・レンコン
レンコンは、穴が開いていることで「先が見通せる」、つまりは一年の先見を願って食べます。レンコンの種多いことから子孫繁栄を願い入れられます。また、極楽浄土に続く蓮の花が咲くことから正常の食べ物などとも考えられています。

・鯛
鯛は、「めでたい」のごろ合わせで入れられています。

・鰤
鰤は出世魚です。食べることで鰤のように出家できるようにと願われています。

・海老
海老は、身が曲がっている様子から、「腰が曲がる老人になるまで長生きする」という願いを込めて入れられています。赤い殻と白い身が紅白であり、めでたいからだともいわれます。

・筑前煮
筑前煮とは、レンコンやゴボウ、鶏肉などを一緒に入れた煮物の事です。様々な食材が一緒であることから、「家族仲が良く一緒である」ことが願われています。

また、レンコンは先見がある、ゴボウは根が張ることで土台がしっかりしているなど、それぞれ別の願いも含まれています。

おせちの重箱

おせちの重箱
おせち料理は料理だけに意味があるわけではなく、重箱自体にも意味があります。市販されているおせちは2~5段まで様々ですが、4段が正式なおせちと言われています。は「3」という数字が「完全」を意味し、さらに1積み上げるという期待を込めて4段にしています。

また、もう一つ積み上げて5段にする場合もあり、5段目には何も入れずに「生長する余力がある」と表現することもあるそうです。

他にも、「めでたさを重ねられる」ようにと重箱を重ねたりなど、重箱は箱にも縁起が担がれています。

おせちは漆器の重箱が大切

漆器の黒は気品さを表現し、内装の朱は料理を上品に引き立たせます。また金粉の蒔絵は豪華さとめでたさを感じさせてくれるでしょう。

漆器は耐熱性や耐寒性、防腐効果などもあり、日をまたいで料理するおせちには欠かすことができません。
近年ではウレタン塗装などによって高い保存性能を誇ったり、冷蔵庫により腐敗の心配などもなくなりましたが、それらの無い江戸時代では、漆器はとても重要だったのです。

おせち料理の順番

おせち料理を入れる場所はある程度決められています。
1段目:かまぼこや栗金団などの「祝い肴」や「口取り」、黒豆などの甘い料理
2段目:焼き魚や海老などの「焼き物」や「海の幸」
3段目:なますなどの「酢の物」
4段目:筑前煮や里芋などの「煮物」
5段目:なし(空であることを「成長の余力がある」とかけているから)

それぞれ段ごとに入れるものは決まっていますが、地方や家庭によって変わるなど、絶対の決まりはありません。物によっては見た目や好みで重箱に入れるものを変えてもいいでしょう。

ちなみに、4の段は「与の段」といいます。4が死を連想することから、「幸せを分け与える」などで使われる「与(よ)」が当てられています。

年末年始の漆器

年末年始の漆器
重箱に使用されている漆器ですが、おせちだけではなく、年越しそばや雑煮などにも漆器は使われています。出雲そばで有名な「割子そば」も漆器にそばと汁を絡めて食べるように、年越しそばも漆器に入れて食べることが多いです。

また、京都では雑煮を食べる際、男性の雑煮椀は総朱色の漆器(外装と内装すべてが朱色)、女性の雑煮椀は黒内朱の漆器(外装が黒で内装が朱色)を使うなどの習慣があるほどです。

どちらも漆器である絶対な決まりはありませんが、何より漆器を使うことで見た目が良くなります。他にも、保温性が良かったり、汁を飲む際に口触りが滑らかだったりと、漆器は料理とよく合います。

お正月の席をより鮮やかにするためにも、重箱と合わせた漆器がおすすめです。

まとめ

正月に当たり前のように食べられているおせちですが、それぞれ意味があります。また、おせちの重箱や年越しそばの椀など、正月用品は漆器がよく使われています。
是非おせちを準備する際は、料理に合わせ漆器を使ってみてはいかがですか。

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